「私も昔、社会人やってました」 前編
「私は昔、OLやってました」・「私も若い頃は働いていたんだけど」・・・
そんな言葉を聞けば、まず見る所と言えば「その人の性別と年齢」である。
普通、リストラでもされていない限りそのようなセリフを吐くのは、男性の場合は定年を思わせる高齢者だが、
こと女性においては30代や、酷い場合であれば20代後半女性が上記のセリフを吐くことがある。
いや、「もういい歳だが、私はまだまだ現役だ」という枠に、社会人女性は意図して入ろうとはしていない。
今回はそんな「女性の早期退職の背景にある心理と現状、それが齎す社会への弊害」について語ってみる。
男性差別反対論者が集まる2ちゃんねる男女論板でも、未だにこの手の話題が尽きる事はない。
女の最終ゴールは結婚だよ。 >>産休・育児休で3年ぐらい休んでいて、その間基本給の6割をもらい続けて、 女性が妊娠・出産・育児をしても、社会復帰できるための優遇措置なのに、 >>有名商社のキャリア女のページちらっと見たんだけど |
これらの大きな原因となっている1つに、「都合の悪いものは男女平等にはしない」という、
今までも再三説明を繰り返してきた【女性優遇社会の思想】がある。所謂、【ご都合主義社会】だ。
例えば、「夫のお金は家庭のもの」という観念が社会通念上の常識としてあり、
サラリーマンは毎月数万円のお小遣いという形で「自分のお金が手渡される」だけであり、
基本的に残りの給与は過程の、特に妻の懐に入る仕組みになっている。
この点において、【社会進出の権利が男女平等化】されても「女性も給与を出来る限り家庭に納めるべし」
「女性も相手の男性より給与が多い場合は、(もしくは無職の場合は)率先して奢ってあげるべし」
そんな女性に義務や責任を負わせたり、相手の方が弱者であっても女性が救済するべしとはなっていない。
【家庭にお金を預け、お小遣い制で日々を送る女性社会人が急増】 ○○新聞
・・・「平等平等」と叫ばれている社会の中で、なぜかこのような平等な見出しに期待も出来ない。
結局、私達がよく聞くあの大義名分は「男女不平等」を隠すための【男女平等】なのである。
警察署の入り口や駐車場に掲げられている「暴力団撲滅」の看板と同じだ。
(ちなみに他国では「女は家にいろ!」の状態で、しかも「お金は働いた人のもの」だった。
男尊女卑などと呼ばれる昔の日本の体制が、いかに女性に配慮したものだったかが伺える。
無論、まともな男女平等を成し遂げている他国ではこの見出しのような現状が当たり前である。)
現在の日本においての女性様優遇ルールでは、1人で生きるも養ってもらうも基本的に女性の自由であり、
「社会人だった」というスキルやキャリアを証明する既成事実だけを残して家庭に収まる事が可能であり、
実際に「私は社会に出たことあるのよ」という自己満足・自画自賛とも取れる意識を持った主婦になるだけだ。
また、そのような自分勝手な行為の裏で実質的にどれだけの弊害が起きているのか?
後編にてそれを詳しく説明していこう。