同じ女として恥ずかしいです 2
これは7年前くらいの話・・・(ちょうど男女共同参画が発足したくらいの時ですな)
妻の友達「I 君」は気立ても良く優しい青年であったが、そんな優しさを食い物にしていた女性達の姿があった。
彼は特にお金持ちでもない。いや、ただのバイト君だったのだから寧ろ一般的な所得の男性と比べれば、
明らかに平均以下だったであろう。(今では正社員になって懸命に頑張って、チーフにまで昇進したが)
男性ならば大抵の者が教えられている通り、(というか、もはや時代錯誤な洗脳に近いが)
「女の子には奢ってあげなきゃ」と思っていたらしく、毎回のように奢っていたのだが・・・
そこに目を付けない女性はまずいないだろう。(30代ですら、奢られ額が年間約176万なのだから)
事あるごとに彼の身近には奢ってもらえるタイミングの時だけ近づく女性の姿が目立つ様になり、
彼の「決して多いとは言えない給与」は、見る見る間に食い尽くされていく事となった。
その女性陣の中でも妻だけは「この前はI 君が出してくれたから、今度は私が奢る」と、
きちんとお返しをしていたようだ。しかし、そんな事を微塵も考えないのが一般の女性というものである。
「貰えるものは迷わずもらう。・・・え?私があなたにお返し?何言ってんの?あなた男でしょ?」
それが一般女性にとっての当たり前の感覚であることは、もう一々言わなくても分かっているだろうが・・・
また、I 君ともその女性達とも行動を共にしていた妻は、そろそろ憤りも限界に達していた。
そんなある日・・・
I 「今から一緒にご飯行きません?」
妻「うん、いいよ、行こう」
女性達「え、I 君が行くんなら私たちも一緒に行くわ〜」
そして食事が終わった後・・・
女性たちは「一応、財布を出す振りをする」(←これって、合コンのテクニックでもあるらしいですね)
I 「いいよ、俺が出すから」
女性達「ええ〜、いいの〜?」
妻曰く、彼女たちのその言葉や仕草は見ていれば「わざとらしい芝居・演技」であることが丸見えらしい・・・
それが証拠に、彼女たちの口からは「ありがとう」・「ごちそうさま」という言葉すらも出たことがないようだ。
今回ばかりは許してはおけんと決めていた妻から、とうとう怒りの言葉を切り出した。
妻「なあ、あんたら毎回毎回I 君に奢らしてばっかりでさぁ〜
たまには自分らが奢ろうとか、せめて割り勘にしようとか、
ちょっとは考える気ないわけ?可哀想やんか。」
女性達「ええ〜???良いじゃないですか。
I 君が奢ってくれるって言ってるんですから、
お言葉に甘えましょうよ〜」
しかし、妻は「I 君の好きな人との恋愛相談」の際に、奢ってばかりではさすがに辛いという事も、
少しばかり聞いていたので、それを完全に当てにしている女達の態度には腸が煮えくり返りそうになったという。
財布を出しておきながらも「自分たちは最初から払う気なんてありません」という、
そんな傲慢な態度に加え、友人を傷付けてきた今までの事もあるので、
とうとう妻も怒り全開モードにスイッチが入ってしまった・・・
妻「てめぇらふざけんなよ!前々から見とったし、I 君がやたらとすぐに奢ってしまう癖あるのも悪いけど、
お前らも奢ってもらえるってことが最初から分かってるからホイホイ付いて来とるんちゃうんかい!!
ワレ、人様が汗水垂らして頑張って手に入れたお金をなんやと思とんじゃい!!!ゴラァ(゜л゜)」
バイトの中でも「絶対に逆らってはいけない人」と呼ばれていた妻が本気で怒った様を初めて目の前で見て、
その子達は「は、はい、割り勘にします、すみませんでした」と・・・(中にはマジ泣きする子も・・・)
(大和撫子だけに「筋の通ってない話・正論じゃない話」を聞くと絶対に許せない・・・ってのは分かるけど、
もう少しおしとやかに解決を・・・って言っても出来ないよなぁ、そこはあの父親譲りだから(^^;)
それ以降、その女の子達はもうI 君のことを利用しようと近づくことはなくなった・・・が、
「今までのお返しをしよう」という、そんな謙虚な声が上がる事もなかった。
そういう考えが女性の中にはまず存在しないという証明でもあるだろう。
どうやら「罪悪感」だけでなく「恩返し」という言葉も女性の辞書にはないようだ。
まぁ、それも「大和撫子は数万人に1人しかいない」と言われている現状に拍車を掛けているのだろう。
(何せ、格言を弄くって【受けた情は水に流せ】と言っているような現状ですからね)
『女性社会人が強いとか何とか世間では言われてますが、
本当に強いのならそこまでして男性に奢ってもらう必要もないのでは?
ある時は弱い顔。またある時は強い顔。それを上手に使い分けているうちに、
一体どっちの顔が本当なのかも、感覚が完全に麻痺して自分でも分からなくなってるんじゃないですか?
女の子って(自分も女やけど)やって良い事と悪い事を考えずに、
それと「どこまでくらいなら良いのか?」って限度を全く考えずに、
本当に自分勝手に好きなように動いていると思います。
同じ女として恥ずかしいです』
(結局、男女共同参画が動き出したばかりの頃のこの話と、今の現状とを比べても変わりがないって事は、
つまりは、「女性にとって都合の良い所だけは平等にせずきっちり昔のまま残している」という証明ですね。)